グループホームといえば、勤務するホームヘルパーやケアマネージャーの仕事量の多さが度々のようにクローズアップされることで知られています。それだけ、やりがいを持って業務にあたることができるということもできるでしょう。しかしながら、一方で安心安全な環境が脅かされるケースも決して少ないという一面も持ち合わせていることも事実です。

グループホームの特徴にもなっているのが、少ない介護スタッフで多くの入所者の面倒をみなければならないという点。とりわけ、夜間の時間帯ともなれば、一人当たりが担当する入所者の数が昼間よりも多くなる傾向は顕著です。国や自治体が理想的とするガイドラインよりも、極端に厳しい状況になっているのが現状といえるのではないでしょうか。

そのような課題を抱えているグループホームですが、グループホームに入所したことがきっかけになり、それまでの生活態度が一気に改善するケースも多くあります。本人はもとより、家族にとっても嬉しい限りです。自宅では家族に甘えてばかりだったお年寄りが、グループホームに入所することで、料理や掃除などを率先して担うようになるという効果も期待できます。環境が変わることで、さまざまな変化が生まれることも事実なのです。

グループホームで勤務する介護スタッフは、可能な限り入所者の詳細な情報を把握し、一人ひとりに寄り添うような取り組みが大事なことはいうまでもありません。そのような運営にするためにも、一にも二にもグループホームの良好な環境づくりが求められているのです。